歯がなくなってしまった場合、顎骨に人工歯根を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工歯を取り付けるという治療方法です。当院では株式会社アイキャット(iCAT)が開発した、最先端のインプラント治療支援システム「Landmark System」を導入しています。CTスキャナーを活用しながら、より精密・正確にインプラント手術ができる治療方法です。
高い適合性と審美性を備えたインプラント治療
3iは1987年に歯周病専門医と治金学・精密加工を専門とする技術者によって共同設立されました。
歯周病専門医は、自らの患者様に今までにない高い適合性と審美性を備えたインプラント治療を行いたいと考えていたのです。
その後1999年、整形外科材料のトップメーカーであるBiomet社との合併を契機に、研究・開発力が強化され、さらに大きく飛躍する基盤が築かれることとなりました。今日、3iはインプラント・アバットメントで業界最大級の品揃えを誇るまでに至り、また再生医療領域へも事業を拡大させています。
その結果、3iは生体組織学的に裏付けのあるインプラントのパイオニアとして知られ、OSSEOTITEは、その微細表面性状とずば抜けた臨床成功率に対して世界から称賛を得ています。
従来の治療法
両側の健康な歯を削る必要があります。
インプラント
健康な歯を削ることなく、天然の歯と区別がつかない歯並びを再現できます。
従来の治療法
金属の止め具などに違和感を感じ、見た目もよくありません。
かたいものが安心して食べられません。
インプラント
止め具などを使わないため、口の中に違和感を感じません。
しっかり固定されているので、かたいものを食べても安心です。
従来の治療法
ガタつきがあると安心して食事ができません。
入れ歯がズレたり、食べ物が内側に入って痛くなることがあります。
インプラント
自分の歯のようなしっかりした噛みごこちで、安心して食事ができます。
入れ歯のように外れる心配もありません。
従来の治療法
入れ歯安定剤では、人前で外れるなどの不安があります。
※総入れ歯の場合、顎の骨がやせて入れ歯が合わなくなることがあります。
インプラント
入れ歯の支えにインプラントを使うことで、入れ歯が外れたりガタつくことがなくなり、口元に安心感が持てます。
※治癒期間は患者さんの状態によって異なる場合があります。
歯ぐきを開き、顎の骨に、インプラントと同じ大きさの穴を形成します。しっかり固定するようにインプラントを入れ、歯ぐきを閉じます。
3~6ヶ月 |
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【治療期間】
インプラントに力をかけずに、治癒を待ちます。数か月で骨とインプラントがしっかり結合します。
インプラントが骨と結合したら、人工歯を取り付けるための部品を連結し、歯ぐきから露出させます。
2~4週間 |
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【治療期間】
歯ぐきの形が整うまで待ちます。
お口の中の型を取り、あなたに合った仮の歯を製作します。仮の歯で噛み合わせを調整します。
1~2週間 |
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【製作期間】
歯ぐきの治癒を待ちます。時間をかけて、きれいな人工歯を製作します。
天然の歯と見分けがつかない人工歯をインプラントに装着し、お手入れの仕方などを練習します。
Q インプラント治療に年齢制限はありますか?
A 骨の成長がほぼ終了する最低16歳以上で、医学的・解剖学的に条件が満たされている限り、どなたでもインプラント治療を受けることができます。年齢の条件はありません。
Q インプラントの手術は痛いですか?腫れますか?
A 口の中だけの局所麻酔をするので、手術中の痛みはありません。ただし、麻酔が切れてからは傷口の痛みが全くない訳ではありません。手術後に痛みや腫れが出る場合がありますが通常はすぐに治ります。
Q 手術後のお口のお手入れはしなくて良いのですか?
A インプラントの寿命はお口のお手入れの仕方で決まります。歯ブラシだけでなく、補助的な清掃用具(歯間ブラシなど)を必要とすることもあります。担当医や衛生士からお口のお手入れ方法の指導を受け、日頃の清掃に心掛けてください。必ず定期検診を受け、担当医からチェックと指導をしてもらうことが大切です。
Q 保険は適用されますか?
A インプラント治療は自費診療なので保険は適用されません。インプラントの本数や人工歯の種類、あなたのお口の状態によって異なります。詳しくは、担当医とよく相談してください。
Q 治療期間はどのくらいかかりますか?
A 2回法の場合、顎の骨に埋め込んだインプラントが周囲の骨と結合するのに、個人差がありますが上顎で約6か月、下顎で約4か月かかります。骨とインプラントが結合した後、頭出しの手術を行い治癒を待つのに約4週間。その後、上に歯を入れるための期間が約2週間かかります。
Q インプラント手術のために入院する必要がありますか?
A インプラントを埋め込む手術は、麻酔を使いますが入院の必要はありませんし、手術当日に帰宅できます。
Q 以前の自分の歯と同じように噛めますか?
A 入れ歯は粘膜に支えられているのに対して、インプラントは顎の骨に支えられています。このため入れ歯につきもののガタつきもないので、入れ歯よりもしっかりと噛めるようになり、見た目も美しくなります。
Q インプラントはどのくらいもちますか?
A インプラント自体はチタン製なので半永久的に機能します。しかし、お手入れがしっかり出来ていないと天然歯と同様に歯槽膿漏のような状態になり、インプラント周囲の骨がやせてきてグラグラ動いてしまいます。インプラントを長持ちさせるためには、毎日のきちんとしたお手入れが欠かせません。
あごの骨の詳細な立体構造や、神経の位置などを高精度で把握するため、CTスキャナーによる撮影を行います。 |
撮影したCTデータを専用のシミュレーションソフトに取り込みます。これによって患者さまのあごの骨の堅さや形、神経の位置などを細かく確認しながら、インプラントの最適な挿入位置を検討します。その後、ソフトを用いながら治療計画をご説明します。 |
診断結果をもとにして手術を行います。ソフトで診断した位置に、当院で扱っている「3iインプラント」を高精度で埋め込みます。こうしたステップによって、最適な位置にインプラントを埋め込めるため、その機能を最大限引き出すことができるのです。 |
自家歯牙移植は、ご自身の歯を今ある場所から抜いて他の場所へ移し変える処置です。
自家歯牙移植のメリットは、歯を支える組織である歯根や歯根膜(顎骨に歯を固定させる靭帯のような強い繊維質の組織)も同時に移植できることです。この歯根膜を生かしたまま移植できる事が最大のポイントといえます。移植する歯の根に歯根膜が生きていれば再び歯槽骨(あごの骨)に定着してしっかりと歯を固定し機能を回復します。歯根膜を同時に移植することより通常の歯の感覚を保つことが可能となり、またあごの骨に根付くことでインプラントのような人口の歯とは違い新たな骨が形成されます。
抜歯せざるを得ないほど虫歯が大きく、虫歯のない親知らずがある場合。
虫歯を抜歯後、親知らずを抜歯し虫歯のあった部位へ移植します。
治療後、親知らずはなくなりますが移植後の歯はあごの骨に根付きます。
むし歯が大きくてどうしても抜歯せざるを得ない場合や、外傷事故などにより歯が割れたり、折れたりして抜かざるを得ない場合に、親知らずや歯列からはみ出た機能していない歯があり、移植する歯の根の状態が良く、移植場所の骨の量や質が良いなど、条件が揃わないとうまくいきませんが、自家歯牙移植をすることで生きた歯の機能を取り戻す事が出来ます。
移植の対象歯は、一般的に不要な親知らずの歯が多く利用されますが、噛み合わなくなった第二大臼歯や歯列からはみ出し抜歯の必要性もある第二小臼歯なども使用されます。移植される歯根には歯根膜という(あごの骨に歯を留めておく靭帯のような)組織があり、抜歯から移植までこの歯根膜を傷を付けずに行う事が移植後の定着(機能回復)に大きく関わってきます。
また、移植歯と受け入れ側となるあごの骨のサイズも大事なところです。
移植は、口腔検査 → 診断 → 抜歯 → 移植歯の抜歯 → 移植 → 調整 → 経過観察と行われます。手術は1~2時間程度で終わりますが、 移植した歯は2~3ヶ月たてば定着してきます。しかし、 歯根膜が完全に機能するためには約1年は必要です。
歯周病の人などは歯を支えるあごの骨量(歯槽骨)が減っていたり、移植歯自体に歯根膜の絶対量が少ない場合が多く、程度にもよりますが移植は難しい場合があります。